チュートリアル8
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メッシュデータとは
メッシュデータは、等間隔のグリッド上にデータが並んだデータの構造を持っており、グリッドデータとも呼ばれます。 プログラム上では、二次元配列データとそのメタデータ(原点とグリッド間隔の情報など)として扱えます。
日本では、メッシュ間隔と原点、および各メッシュへの附番規則として、地域基準メッシュがよく用いられています。参考1、参考2、参考3(なお、地域基準メッシュはメッシュデータのデータ形式ではない)
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データ形式の構造としては、主に以下の二種類が知られています。
- Raster
- メッシュデータの構造をそのままデータ化したものです。
- よく使用されるASCI(テキスト)I符号化形式: AAIGrid
- 圧縮が効きやすいデータのため、差分符号化、バイナリ符号化も よく行われます。ビットイメージデータ形式(ただしロスレス形式)をそのまま利用することもあります。
- GeoTIFF
- 地理院の標高タイルの例(PNGで符号化)
- Gridded XYZ
- Pointフィーチャの形式を用いてデータを符号化します。ただしPointの座標が必ずグリッド上にしか存在しないように制約をかけます。
データ形式構造間の変換ツールの例: https://gdal.org/programs/gdal_grid.html
本チュートリアルのデータ形式
テキスト符号化したRaster形式を用いることにします。
- ヘッダ行(最初の1行)
- カンマ区切り、2次元配列データ(2行目以降)
- 一個のメッシュに対して一個の値が入る[実数](温度と湿度など複数の値は許容されない)
- カラム(桁)方向:X方向
- 桁が増える方向が、Xのグリッド座標も増える方向
- ロー(行)方向:Y方向
- 行が増える方向は、Yのグリッド座標が減る方向
ヘッダ行
- [属性名]:[属性値]の組をカンマ区切りで並べる。
- 属性名
- minX : メッシュ領域のX(経度)の最小値[実数](上の図の四角形の左端の座標)
- maxX : メッシュ領域のX(経度)の最大値[実数](上の図の四角形の右端の座標)
- minY : メッシュ領域のY(緯度)の最小値[実数](上の図の四角形の下端の座標)
- maxY : メッシュ領域のY(緯度)の最大値[実数](上の図の四角形の上端の座標)
- partX : メッシュ領域X(経度)方向のメッシュ個数[自然数]
- partY : メッシュ領域Y(緯度)方向のメッシュ個数[自然数]
- valName : メッシュの値の単位[文字列]
- minVal : メッシュの値の最小値[実数]
- maxVal : メッシュの値の最大値[実数]